こども矯正

こどもの歯並びが悪くなるのは、遺伝だと思っていませんか?
近年、多くのお子さんは顎の発育不良の結果、歯並びが悪くなっていると言われています。
では、なぜ顎が小さいのでしょうか?
原因として、口呼吸・舌の癖・唇の癖・飲み込み方などが関係していることがわかってきました。
当院で行う『こども矯正』は、歯を抜いたり、ワイヤーを張ったりするのではなく、
お子さんの成長を利用して行う矯正です。

矯正治療を行った方が良い症状です。

【上顎前突(出っ歯)】
上の前歯が下の前歯より前に出た状態です。「出っ歯」と言ったりします。

【下顎前突(受け口)】
下顎の前歯が上顎の前歯よりも前に出ている状態です。「受け口」と言ったりします。

【叢生(そうせい)】
歯がデコボコと重なり合った状態です。「八重歯」「乱ぐい歯」と言ったりします。歯みがきが難しく、むし歯や歯周病になりやすい歯並びです。

【開咬(かいこう)】
上の前歯と下の前歯の間に隙間があり噛み合っていない状態です。奥歯への負担がかかる他、発音などに影響が出る場合もあります。

【過蓋咬合(かがいこうごう)】
上の歯が下の歯に深くかぶさった状態です。この状態で成長すると、顔が短くなったりします。

【交叉咬合(こうさこうごう)】
上と下の歯の噛み合わせが反対になっている状態です。この状態で成長すると、顔の歪みにつながります。

こども矯正の目的

当院で行うこども矯正の目的は、歯並びを整然とさせることではありません。歯並びを悪くしている原因を取り除くことが目的です。原因を取り除くことで、結果的に歯並びも良くなってきます。顎の成長不足は、お口の筋力が弱いことなどが原因なので、筋力をつけるためのトレーニングをすることで、顔や顎の発育を促します。

トレーニングを行うことで、歯並びの改善以外にも、正しいお口の機能・習慣(呼吸、舌の使い方、飲み込み、姿勢、良好な顔の発育)を身につけることができます。正しいお口の機能・習慣を獲得することは生涯にわたって有益な結果をもたらします。顎の成長ときれいな歯並び、好ましい発育を得ることができます。

対象年齢

5~10歳のお子さんが対象の矯正です。
この矯正治療はお子さんの成長を利用したものなので、10歳以上のお子さんの場合、顎の成長の余地が少ないため、歯並びを悪くしている原因を取り除くという点では意味がありますが、歯並びの改善という点では不十分な可能性もあります。

こども矯正のメリット・デメリット

メリット

・歯並びを悪くしている大きな原因となっている口呼吸が改善されるので、全身の健康においても良い影響があります。鼻呼吸が行えることで、脳の働き、睡眠、情緒など体の機能がしっかり働きます。
・スペース不足を改善するための抜歯を避けられる可能性が高まる。
・後戻りが少ない

デメリット

・装置を入れていなかったり、トレーニングを行っていないと改善しない。お子様ご本人が継続できること、ご家族のご協力が必要不可欠になります。
・毎日トレーニングを行う必要があります。
・開始年齢や状況により、追加の装置が必要になったり、治療期間がのびることがあります。

治療方法

① 指導したトレーニングを1日3回行う
② マウスピースを日中や就寝時にお口の中に入れておく
これを、1年3ヶ月の間、毎日行います。
無意識のうちに習慣化している口呼吸、舌・唇・飲み込みの癖を改善することは簡単ではありません。毎日のトレーニングやマウスピースを装着することの積み重ねで改善していきます。毎日の継続がなければ、お口の中に変化が起こることはありません。根気が必要ですが、正しい呼吸やお口の筋肉の使い方を身につけることで、後戻りがかなり少なくなります。

マウスピースをお渡しして、ご自宅で使用していただくのみの小児矯正を行っている場合もありますが、マウスピースを入れているだけでは、なかなか治らなかったり、後戻りすることも多いです。きちんと治すためには、筋機能トレーニングが大切です。

治療を成功させるには、お子さんとご家族の頑張りが欠かせません。お子さんご本人とご家族が治療終了まで続けられるよう、しっかりサポートして参ります。歯科医師の定期チェックの他、一人ひとりのお子さん専属のトレーナーが最後までサポートさせていただきます。

予防的矯正

おひさま歯科おとなこども歯科では予防歯科を大切にしています。こども矯正も、将来の虫歯、歯周病、嚙み合わせからくる咬合力のリスクを少なくするための予防的矯正です。お子さんが本来の力を十分発揮できるよう、健やかに成長していかれるように、サポートさせて頂きます。